観葉植物というとグリーンのイメージが強いですが、個性的な色の葉や花をもつものも珍しくありません。こちらの記事では、赤い葉や花をもつ観葉植物の種類に焦点を当て、基本的な育て方や注意したい症状、便利なアプリまで幅広くご紹介します。
赤い葉や花をもつ観葉植物は多くある

人の目を惹く赤は、インテリアの差し色としても活用できるカラーです。そんな赤を葉や花にもつ観葉植物は、どのようにして暮らしのなかに取り入れると良いのでしょうか。
ここで、赤い葉や花をもつ観葉植物の具体的な活用法について紹介します。
お部屋のアクセントカラーにおすすめ
身の危険を知らせる『警告色』としても知られる『赤』は、見る人に有無をいわせぬ強烈なインパクトを与える色です。
たとえわずかな面積であったとしても、すぐに目に留まるでしょう。華やかさを演出したい空間はもちろんのこと、インテリアのアクセントとして利用されることも少なくありません。
そんな赤を観葉植物という形で取り入れると、ゆとりを感じさせつつもメリハリのある、個性的な空間を演出できます。
そもそも観葉植物とは?

観葉植物とは、一般的に『目で見て楽しむ植物』のことをさします。しかし、一口に観葉植物といってもその種類は膨大で、特徴も種類によってさまざまです。
まずは、観葉植物との暮らしの基本について、観葉植物が人間に与えるメリットを含め確認していきましょう。
観葉植物を部屋に置くメリット
観葉植物を置くメリットとして、見た目の美しさをあげる人は多いでしょう。たしかに、多種多様な観葉植物のなかから好みの鉢を選び、日々愛でることは大きな喜びです。
しかし、観葉植物と生活をともにするメリットは、それだけではありません。あまり知られてはいない観葉植物が人間に与えてくれているメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
空気をキレイにする効果
観葉植物には、空気中に存在するホルムアルデヒドやアンモニアをはじめとする、有害な物質を吸収したり、カビの胞子やバクテリアを抑制したりする効果があります。
また、植物全体がもつ作用として広く知られているように、光合成によって二酸化炭素を取り入れ、酸素を生み出しています。人体に有害な物質を減らし、同時に新鮮な空気を生み出す観葉植物は、まさに天然の空気清浄機ともいうべき存在なのです。
リラックス効果
観葉植物には、マイナスイオンを発生させる効果もあります。マイナスイオンといえば、心身のリラックスに役立つことで知られる物質です。ただ観葉植物を置くだけで、森の中や水辺で感じる清々しさを自室にいながら感じられるでしょう。
ただし、空間の広さに対して観葉植物のサイズがあまりに小さい場合、その効果を十分に発揮できません。マイナスイオンの効果を得たいのであれば、部屋の大きさに見合ったサイズの観葉植物を用意するようにしましょう。
お世話をする楽しさ
植物は生き物です。基本に沿って丁寧にお世話をすれば、健康に大きく育ちますが、その一方で、まったく手をかけずに放置すれば、いずれは枯れてしまいます。
観葉植物を育てる人のなかには、本来ペットが飼いたかったものの、住宅環境などがネックとなって諦めた経験をもつ人が少なくありません。
そのような人にとって、手をかけたらかけた分だけ成長した姿で応えてくれる観葉植物は、ただの草花ではないようです。ペットと同様の『お世話をする楽しさ』を与えてくれる、なくてはならない存在といえるでしょう。
プレゼントとしても喜ばれる
デザイン性が高く、丈夫で育てやすい種類が多い観葉植物は、プレゼントとしても多くの人に選ばれています。実は、あまり知られてはいませんが、観葉植物も花と同じく『花言葉』をもっているのです。
花言葉に贈る相手へのメッセージを託し、思いを込めたプレゼントにすると、贈られた側の喜びもより一層大きなものとなるでしょう。なかには、『永遠の富』『輝かしい未来』といった、縁起の良い花言葉をもつ種類もあります。
ビジネスシーンにおいても縁起の良い花言葉から、取引先の開店や開業、昇進といった際の贈り物に、観葉植物が多く選ばれているようです。
サイズや見た目はもちろん、予算の選択肢も幅広いため、贈られた側はもちろん、贈り主にとってもうれしいプレゼントといえるでしょう。
赤い葉っぱの観葉植物

赤い色が印象的な観葉植物のなかでも、まずは赤い『葉』をもつ種類について見ていきましょう。
ドラセナ・コンシンネ・レインボー
『幸福の木』として知られる『ドラセナ・マッサンゲアナ』が有名なドラセナ属には、豊富な品種があります。その品種の1つに、赤い葉をもつ『ドラセナ・コンシンネ・レインボー』があるのです。
一般的なドラセナの緑色の葉とは異なり、ドラセナ・コンシンネ・レインボーは、赤味を帯びた葉をもっています。繊細で上品な印象を与える赤いストライプ柄の刃は、シックなインテリアやオフィスに最適です。
また、ドラセナ全般の花言葉は『幸福』、ドラセナ・コンシンネ・レインボー独自の花言葉は『真実さ』です。結婚祝いや家族間でのプレゼントなどにもぴったりの種類といえるでしょう。
コリウス
『コリウス』はシソ科の植物で、赤い葉をもつもの以外にも、ピンクや黄色、紫などさまざまな色のバリエーションがあります。豊かな葉全体が鮮やかに色づくため、観葉植物というよりは、むしろ花に近い存在感があるのです。
赤一色のものを部屋のアクセントとして利用したり、さまざまな色味のものを並べてみたりするなど、アレンジの幅が広い観葉植物といえます。
アグラオネマ・アンヤマニー
『アグラオネマ・アンヤマニー』は、約50種が存在するアグラオネマの品種の1つです。緑の縁取りが入った真紅の葉に、まるで模様のように葉脈が走る個性的な葉模様がゴージャスな印象を与えます。
そんなアグラオネマの花言葉は『青春の輝き』『スマート』です。タイでは『幸せを招くタイの宝石』とされ、幸運を呼ぶ美しいインテリアとして人気を博しています。
赤い花が咲く観葉植物

観葉植物のなかには、花を咲かせる種類も多く存在し、種類によってその大きさや色味はさまざまです。ここでは、そのなかでもとくに赤い花を咲かせるものについて見ていきましょう。
アンスリウム
つややかな赤いハート型の花をもつ『アンスリウム』は、そのかわいらしい姿から、とくに女性から人気を集めています。
ハート型の花びらは、正確には『仏炎苞』と呼ばれる葉の一種です。本来の花は仏炎苞の中心の黄色い棒状の部分にあたります。
アンスリウム独特の、まるでエナメルのような艶のある鮮明な赤には、強烈な存在感があります。モノトーンの部屋や、余白の広い室内の差し色としても活躍するでしょう。
グズマニア
パイナップル科の『グズマニア』は、パイナップルの冠芽部と同様に放射状に伸びる赤い苞状葉が特徴の観葉植物です。アンスリウム同様、花のように見える部分は葉にあたり、花は花苞の中に咲いています。
花言葉は、『理想の夫婦』『情熱』です。一説によると『情熱』は、まるで炎が燃え上がっているかのような、グズマニアの外観にちなんでつけられたとされています。
3~5カ月の長期にわたり、鮮やかな色合いの葉を楽しめる点も、グズマニアが広く人気を集めている理由の1つといえるでしょう。
エスキナンサス
筒状の赤い花が特徴の『エスキナンサス』は、インド・マレーシアを原産とする熱帯植物です。半つる性の植物のため、寄せ植えのほか、壁やポールなどに吊るして飾るハンギングバスケットでも楽しまれています。
そのエキゾチックな見た目から、カフェや雑貨店のインテリアとして利用されているのを見たことのある人も多いでしょう。高温と多湿を好むので、バスルームに飾ることも可能な観葉植物です。
観葉植物の基本の育て方

いざ観葉植物を育ててみようと思っても、しっかりとお世話ができるかどうかが不安で、一歩を踏み出せない人は多いのではないでしょうか。
ここで、基本の観葉植物の育て方について紹介していきましょう。
直射日光を避け、風通しの良い場所に置く
種類によって多少の違いはありますが、一般的に観葉植物は直射日光が苦手です。強い日差しに直接照らされることで葉焼けを起こしてしまい、せっかくの美しいグリーンが損なわれてしまいます。
しかし、直射日光こそ苦手であるものの、植物の健康な生育のためには適度な明るさが欠かせません。観葉植物の置き場としては、レースのカーテン越しの窓辺のような、直射日光を避けつつも、十分な日差しを得られる場所が最適です。
水やりは土が乾いてからたっぷりと
植物を育てるにあたって、毎日水やりをしなければいけないものと思っている人は多いかもしれません。しかし、観葉植物は基本的に耐乾性の強い植物です。頻繁な水やりは必要ありません。
観葉植物への水やりは、土がしっかりと乾いたときにのみ、たっぷりと与えるようにしましょう。その際は、根の末端までたっぷりと水を行き渡らせるため、受け皿から水があふれるのを確認することが大切です。
水を与えるときと与えないときのメリハリをしっかりとつけることが、観葉植物を健康に育てるための鉄則といえます。
温度管理にも注意が必要
熱帯地方を原産とするものが多い観葉植物は、温度管理にも注意が必要です。一般的に、観葉植物を育てるうえでの適切な温度は、20~25℃前後といわれており、10℃を下回ると弱ってしまう種類が多いでしょう。
日中の気温が十分であったとしても、朝・晩の気温が極端に低い場合は要注意です。1日を通しての気温変化があまりに激しい場合、観葉植物は徐々に衰弱してしまいます。
一部寒さに強い種類もありますが、基本的には暖かい場所を好むと覚えておいてください。
元気がない、黒や赤い斑点、これって病気?

観葉植物にも病気があることはご存知でしょうか。ウイルスや細菌などが原因で引き起こされる病気のなかには、放置しておくと最終的には枯れてしまうような重篤なものも隠されています。
いざというときのために、観葉植物がかかりやすい病気についてあらかじめ確認しておきましょう。
葉が白くなるうどんこ病
『うどんこ病』は、観葉植物の葉の表面に、まるでうどんこをまぶしたかのように、白っぽい粉が生じる病気です。この白っぽい粉の正体は『カビ』で、風に乗って周囲に感染を広げるため、うどんこ病を発症した株はただちに隔離する必要があります。
症状が進むと、カビが邪魔をして光合成がうまくできなくなり、やがては枯れてしまうので、早期発見と対処が重要です。
斑点の色で病気を見分ける
観葉植物の病気には、葉の表面に独特の斑点を生じるものが多いため、斑点の色の意味を知っておくと便利です。以下、よく見られる斑点の色と病名を紹介します。
- 黒『黒星病』:土中のカビが原因で発生する。茎や葉に黒い泥がしみ込んだような斑点が発生し、最終的には葉が落ちる
- クリーム色~黒『さび病』:まず葉の裏にクリーム色や黒色の斑点が発生し、それが徐々に表にも広がっていく。葉の形が変形したり、場合によっては枯れてしまったりすることもある
- 黒褐色『炭そ病』:カビが原因となって葉に黒褐色の斑点が生じ、次第に穴が開いていく病気。高温多湿の環境に注意が必要
- 褐色『斑点病』:褐色の細かい斑点が葉の表面に散らばるように発生する。雨が続く時期に多い。放置してしまうと最終的に枯れてしまう
枯れたり色が変わったりした場合
観葉植物が急に弱ってしまったり、変色したりした場合、そこにはなんらかの病気が隠されている可能性が高いと考えられます。
観葉植物のかかる病気のなかでもよく見られるものとして、突然腐って変色し、悪臭を放つ『軟腐病(なんぷびょう)』があげられるでしょう。また、鮮やかな葉色を保ったまま枯れていく『青枯病(あおがれびょう)』などもあります。
そのほか、水分過多の状態で発生しやすい『褐斑病』や、細菌によって発生し、いったん進行してしまうと治癒が困難な『灰色かび病』があるのです。
なお、観葉植物がかかる病気は、進行すると回復が難しいタイプのものが多くあります。少しでも様子がおかしいと感じた葉は、すぐに摘むなど、被害を広げない工夫が必要です。
観葉植物の種類や名前を検索できるアプリ

街中で見かけた観葉植物に惹かれ、育ててみたいと思ったものの名前が分からない、そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
お目当ての観葉植物の名前が分からなければ、いざ購入しようと思っても見つけるのに手間取ってしまいます。そこで、観葉植物について調べるときに役立つアプリを、2つご紹介します。
GreenSnap
『GreenSnap』は、1日あたり5,000枚もの植物の写真が投稿される、植物・花好きのためのコミュニケーションアプリです。
このアプリの最大の特徴は、植物の写真を撮るだけで、アプリが自動でその植物の名前を教えてくれる点にあります。気になった植物の名前がその場ですぐに分かるため、いざ購入するときに情報が何もなくて困ってしまうことがありません。
また、アプリ内の図鑑には、それぞれの観葉植物の育て方もくわしく載っています。手元のスマホで必要な情報をいつでも簡単に手に入れられるので、はじめて観葉植物を育てる際に非常に便利なアプリといえるでしょう。
観葉植物図鑑 世界の品種 =62種類=
手軽に持ち歩ける植物図鑑がほしいと考えている人におすすめなのが、『観葉植物図鑑 世界の品種 =62種類=』です。こちらは、62種類の人気の観葉植物をまとめた植物図鑑アプリです。
まるで実際の植物図鑑のページをめくっているかのような直感的な操作で利用できるため、年齢層を問わずスムーズに扱えるのもうれしいポイントでしょう。表示方法も選択でき、1点1点の植物を大きくクリアな画像で見られます。
それぞれの植物の細かな特徴をじっくりチェックできるので、観葉植物に関心をもつ人であれば、ただ眺めているだけでも楽しいアプリです。
まとめ
見た目の美しさや空気清浄効果によって、広く人気を集める観葉植物ですが、なかには赤をはじめとするカラフルな葉や花をもつタイプのものも多く存在します。
赤い葉をもつ観葉植物には、『ドラセナ・コンシンネ・レインボー』『コリウス』『アグラオネマ・アンヤマニー』などがありました。また、赤い花をもつ種類としては、『アンスリウム』『グズマニア』『グズマニア』などがあげられます。
特有の病気に注意しながら、それぞれに合った環境で育てていきましょう。
最近では、通りすがりに見かけた観葉植物の名前を簡単に調べられるアプリも開発されています。もし気になる『赤い観葉植物』を見つけたら、ぜひ気軽に暮らしのなかに取り入れてみてください。


